日商簿記2級の受験を考えておられる人は、すでに日商簿記3級に合格された人やこれから初めて簿記について勉強しようと考えておられるの人のどちらかでしょう。
その中でも、日商簿記1級の受験まで考えておあられる人は、今後どのくらいの勉強時間必要なのか悩んでいる人も多いのではないかと思います。
そこで、今回は、「簿記2級と1級や3級との勉強時間の比較について、難易度や範囲」を徹底的に解説していきたいと思います。
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日商簿記1級の勉強時間とは?
日商簿記1級の合格するために必要な勉強時間は、
一般的には、おおよそ800時間と言われています。
ちなみに、この800時間には、専門学校での講義時間も含んだ総勉強時間となります。
ただ、800時間といっても、人によっては、1000時間以上の勉強時間を要することも多いのが現状です。
このように、日商簿記1級に合格するためには、かなりハードルが高いことが言えます。
日商簿記2級までは、スムーズに合格できたのに、日商簿記1級にについては、1年から2年もの期間がかかった人も多いです。
なぜ、こんなに800時間もかかるのかについて、簡単に解説したいと思います。
それは、日商簿記2級までは、理論的なことを勉強することはありませんでした。
しかし、日商簿記1級の試験では、「会計学」と言われる理論を勉強し、それを試験で記述で解答しなければなりません。
ですから、かなり難易度がグッと上がります。
また、勉強の範囲については、日商簿記2級までは、連結会計の資本連結などは勉強しますが、日商簿記1級は、連結会計に税効果会計が出てきたりと、かなり深いところまで勉強しなければなりません。
その日商簿記1級の連結会計はかなり難しい論点で、マスターするには、基礎的な論点をしっかりと理解していなければ、なかなか理解するのは難しい論点で、たいていの人がその連結会計の壁にぶつかります。
ちなみに、私も連結会計の壁にぶつかり、連結会計をマスターするのに、かなり苦労した経験があります。
そう考えると、日商簿記2級と比較すれば、難易度は大幅に上がったことがわかっていただけたのではないでしょうか。
私が思うには、簿記を極めようと思う人や税理士試験の受験要件を満たさない人でない限りは、おススメしません。
日商簿記2級を合格できれば、会計全般について、おおまかなことは理解できますし、時間対効果を考えても日商簿記2級に合格することで十分と言えます。
また、たとえ公認会計士試験を目指すために日商簿記1級を考えている人であっても、公認会計士の講義で日商簿記1級以上の内容を勉強しますので、日商簿記1級に合格してから、公認会計士の講座を目指すという遠回りは必要ないでしょう。
ただし、その公認会計士試験の講義を受講中に、力試しに日商簿記1級を受験するのは、ありかなと思いますが・・・。
このように、日商簿記1級は日商簿記2級と比較して、総勉強時間が日商簿記2級(約250時間)の約3倍の800時間が必要で、かなり難易度が高いと言えるでしょう。
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日商簿記3級の勉強時間とは?
日商簿記3級の合格に必要な勉強時間は、約80~100時間と一般的言われています。
日商簿記2級の合格に必要な勉強時間が一般的には約250時間と言われていますので、日商簿記2級と比較しても、約1/3程度の勉強時間です。
日商簿記3級の勉強の範囲については、商業簿記の基礎的な論点を学ぶので、理解しやすいです。
しかし、日商簿記2級は、日商簿記3級の範囲から、さらに掘り下げて学んでいくため、少し理解に苦しむかと思います。
ただ、日商簿記2級になって、やっと細かい論点が少しずつ出てくるので、逆に簿記の楽しさがわかってくることも多いです。
このように、日商簿記3級は、日商簿記2級と比較して、日商簿記3級に少し難易度が上がった感じになり、勉強時間についても、日商簿記3級に合格されている人であれば、さらに150時間(初学者であれば、250時間)ほど勉強すれば、合格ラインに到達できます。
まとめ!
このように、「簿記2級と1級や3級との勉強時間の比較について、難易度や範囲」を徹底的に解説してみました。
それぞれの合格に必要な勉強時間は、
日商簿記3級 → 約100時間
日商簿記2級 → 約250時間
日商簿記1級 → 約800時間
このように、日商簿記1級が突出して大幅に勉強時間が増えていることからわかるように、日商簿記1級はかなり難しいです。
ですので、先ほどもお伝えしたように、日商簿記1級については、簿記を極めようと思う人や税理士試験の受験要件を満たさない人でない限りは、おススメしません。
日商簿記2級に合格すれば、会計の全般を理解できますし、就職活動や時間帯効果などの総合的な観点からも日商簿記2級の合格で十分でしょう。
少しでも参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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