日商簿記2級の合格を目指している人のほとんどが、日商簿記3級に合格された人ではないでしょうか。

 

ただ、日商簿記3級に一発で合格された人も、日商簿記2級の出題範囲の広さや、難易度の高さに苦戦している人も多いかと思います。

 

そこで、今回は、「日商簿記2級の過去の合格率の推移や平均値、ワースト、最高合格率」などを徹底的に分析していきたい思います。

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合格率の推移!

 

先ほどもお伝えしたように、日商簿記2級は、日商簿記3級と比較して、出題範囲が大幅に増えて、しかも、各論点の難易度が大幅に上がっています。

 

ご存知の人も多いと思いますが、平成28年に出題範囲が大幅に改訂されたことも、さらに日商簿記2級が難しくなった要因ともいえるでしょう。

 

しかし、合格するためにやることは、従来と同じやり方で、必ず合格に達することができるので、あまり心配なされないようにして下さいね。

 

それでは、本題に入っていきたいと思います。

 

日商簿記2級の過去10回分に合格率のデータから見ていきたいと思います。

 

受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
146(H29.6.11) 43,767 20,790 47.5
145(H29.2.26) 60,238 15,075 25.0
144(H28.11.20) 56,530 7,588 13.4
143(H28.6.12) 44,364 11,424 25.8
142(H28.2.28) 70,402 10,421 14.8
141(H27.11.15) 59,801 7,042 11.8
140(H27.6.14) 47,480 16,395 34.5
139(H27.2.22) 55,225 12,054 21.8
138(H26.11.16) 54,188 14,318 26.4
137(H26.6.8) 40,330 13,958 34.6

 

これらが、10回分の日商簿記2級の合格率の推移です。

 

見ていただくとわかるように、各回によって、かなりのばらつきがあることがわかると思います。

 

ですので、各回によっては、運の要素がかなり強い試験とも言えるでしょう。

 

過去10回分の試験で、特に際立っているのが、

 

第146回(H29.6.11)の合格率47.5%と

 

第141回(H27.11.15)の合格率11.8%の差が約40%もあることですね。

 

このように、各回によっては、約40%の開きもある合格率となっています。

 

それでは、第100回~146回までの合格率の分析をしてみたいと思います。

 

□平均合格率 23.34%

□最高合格率 47.56%(第133回、H25.2.24)

□最低合格率 5.69%(第107回、H16.6.13)

 

このように、最高合格率と最低合格率との差は、約8.3倍もあるので、合格率が低い回にたまたま受験してしまったら、いくら力のある人であっても、不合格となるような試験と言えるでしょう。

 

これらの合格率は、「絶対評価」特有だとも言えます。

 

 

日商簿記2級の本試験は、合格基準点が70点とされており、どんな容易な問題であっても、どんない難易度が高い問題であっても、その合格基準点によって、合否を判断しているからです。

 

ですので、各回によっての不公平感は否めません。

 

したがって、将来的には、合格率20%~30%の相対試験となれば、努力した人が報われるような試験となるのではないかと思います。

 

このように、日商簿記2級の本試験は、各回によって、合格率のばらつきがあり、能力以外の運の要素も必要な試験だと言えるでしょう。

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対策すべきことは?

先ほどもお伝えしたように、日商簿記2級の本試験は、各回によっては、合格率にかなりのばらつきがあります。

 

ということは、適度に勉強して合格率の高い回がくれば、いつかは合格できると思われる人も中にはおられるかもしれません。

 

しかしながら、しっかりと対策をしていれば、高い合格率で合格できるでしょう。

 

その日商簿記2級の対策としては、

 

「工業簿記を得意となること」です。

 

日商簿記2級の出題範囲が大幅に変更されて、難易度が高くなりましたが、それと同時に従来以上に工業簿記の重要性が増しました。

 

工業簿記は、出題範囲の改訂前から比較的基本論点が出題されることが多いのです。

 

そして、出題範囲が変更されて、商業簿記の難易度が上がったことから、商業簿記での得点がやや難しくなったので、いかにして工業簿記で得点を積み上げるかが、合格の鍵を握るようになったと思います。

 

ですから、工業簿記では、できれば最低でも9割(36点/40点)近くの得点を獲得できるような勉強をする必要があります。

 

したがって、工業簿記が得意となるくらい勉強をして、万全の状態で本試験を迎えることが日商簿記2級に合格するには必要となってくるでしょう。

 

ですので、日商簿記2級の対策としては、工業簿記を得意にできるかが大きなポイントとなります。

 

このように、今回は、「日商簿記2級の過去の合格率の推移や平均値、ワースト、最高合格率」などをお伝えしました。

 

日商簿記2級は、各回によっては、合格率のばらつきが大きいので、能力以外にも運の要素も必要な試験だということがご理解いただけたと思います。

 

しかし、しっかりとした対策をすれば、必ず合格できるような試験だと思います。

 

ですから、しっかりと本試験までに万全な状態で迎えられるように、毎日努力し続けましょう。

 

少しでも参考になれば、幸いに思います。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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