日商簿記2級の合格を目指す人のほとんどが、日商簿記3級に合格された人ではないでしょうか。

 

ご存知の人が多いとは思いますが、日商簿記2級は、平成28年6月に出題範囲が大幅に変更されて、難易度が大幅に上がりました。

 

ですので、日商簿記2級に合格できるのかが不安になっている人も多いのも確かだと思います。

 

しかしながら、日商簿記2級の本試験は、従来の勉強方法と同じようにすれば、合格できます。

 

そこで、今回は「日商簿記2級について、いきなり過去問を解いても大丈夫なのか。そして、効果的な解き方や勉強方法」をお伝えしていきたいと思います。

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過去問をいきなり解いても大丈夫?

 

日商簿記2級の本試験は、過去の出題実績を考えると、過去問の重要性が非常に高いです。

 

そういうこともあり、過去問だけを解いた方が良いのかという疑問をお持ちの方が以前おられたので、その質問にお答えしたいと思います。

 

結論から言えば、

 

「絶対にダメです。」

 

もちろん過去問だけをひたすら数か月解いていて、過去問ならどんな問題が出題されても正解できる人なら、場合によっては、運良く合格できるかもしれませんし、各問題を正解できることもあるでしょう。

 

しかしながら、いくら過去問が重要といっても、解法や公式などの理解が伴っていないと、少しひねられると、不正解となってしまうからです。

 

ですから、過去問だけを解くいうのは、おすすめしません。

 

また、テキストを読み込んだ後に過去問を解いても解けるような問題も実は存在します。

 

それは、工業簿記です。

 

工業簿記は、日商簿記2級の本試験は商業簿記と工業簿記に大きく区分されますが、

 

工業簿記は、商業簿記と比較して、難易度が大きく下がります。

 

ですので、テキストのある程度の読み込みをしただけでも、過去問を解いていけます。

 

そういう意味からも、工業簿記に関しては、テキストの読み込みの後、過去問を解くというのも、過去問に慣れるという観点からは良いのかもしれません。

 

しかし、日商簿記2級の本試験においては、先ほどもお伝えしたように、出題範囲が大幅に変更されたために、工業簿記の重要性が非常に高くなりました。

 

というのも、工業簿記は、商業簿記に比べ、難易度が低く、正解を導きやすいので、得点源にしなければならない論点となりました。

 

したがいまして、工業簿記は、できれば、満点近くの得点(40点)を取ることが、日商簿記2級に合格する上でも重要になったのです。

 

ですから、いきなり過去問を解いて、過去問に慣れることも重要なことですが、

 

工業簿記は、40点中の最低でも9割の36点以上の得点を取れるようにすることが目標となります。

 

そういうことから、工業簿記についても、いきなり過去問を解くことは良いことですが、しっかりと基礎を固めて、どのような問題が出題されても解けるようになることが合格へは外せない方法でしょう。

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過去問の効果的な解き方とは?

過去問については、先ほどもお伝えしたように、慣れることは非常に重要です。

 

しかし、段階を踏んで勉強すれば、効果的な勉強ができます。

 

過去問を効果的に解くには、まずは、過去問を先に解くよりも、

 

①テキストの読み込み

②個別問題を解く

③過去問を解く

 

これらを順番に解いていくようにすることをおすすめします。

 

この中でも、やはり①、②で基礎を固めることが非常に重要です。

 

②では、①でテキストの読み込みをしたものを確認していくつもりで解いて下さい。

 

そして、②で個別問題を解いていくうちに、不明な点が出てきたら、再度①に戻って、テキストの読み込みをして下さい。

 

また、たまたま②で、正解だった場合も①に立ち戻って下さいね。

 

そして、①、②の次の③で、自分の力を試すつもりで、過去問を解いて下さい。

 

この③でも、不明な点等ございましたら、①に戻って、理解することを重視してテキストの読み込みをして下さい。

 

したがって、このような順番で、繰り返し勉強していくと、気がつけば少しずつ力がついているはずでしょう。

 

このように、今回は「日商簿記2級について、いきなり過去問を解いても大丈夫なのか。そして、効果的な解き方や勉強方法」について、お伝えしました。

 

日商簿記2級については、過去問の重要性が高いことがわかっていただけたと思います。

 

また、過去問については、慣れるためには、いきなり過去問を解いても良いですが、

 

最終的には、基礎的な部分を固めてから、再度力試しに過去問を解くことをおすすめします。

 

少しでも参考になれば、幸いに思います。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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