日商簿記2級の合格を目指している人のほとんどが、日商簿記3級に合格をされた人ではないでしょうか。
日商簿記2級は、日商簿記3級に一発で合格されたひとでも、苦戦することが多いです。
なぜなら、日商簿記3級と比較して、日商簿記2級は、出題範囲が広く、そして、難易度が大幅に上がるからです。
ですから、日商簿記3級にスムーズに合格された人でも、日商簿記2級で足踏みされることも多いです。
ただ、ある程度難しいということを認識した上で、しっかりと勉強すれば、必ずのその努力に比例して結果として現れる試験でもあるでしょう。
そこで、今回は、その日商簿記2級の出題範囲の一つである「伝票会計の問題のおすすめの効果的な解き方」について、お伝えしていきたいと思います。
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伝票会計とは?
日商簿記3級を受験せずに、日商簿記2級をいきなり受験される人のためにも、
まず始めに、そもそも伝票会計がどのようなものなのかについて、簡単に説明していきたいと思います。
日商簿記2級の伝票会計は、3伝票制、5伝票制と仕訳日計表です。
3伝票制とは、入金伝票、出金伝票、振替伝票の3つの伝票を使用して、取引を記入する伝票です。
5伝票制とは、3伝票制に、売上伝票、仕入伝票を加えた伝票です。
続いて、個々の伝票を簡単に説明します。
入金伝票は、現金を受け取った時に記入する伝票です。
出金伝票は、その逆で、現金を支出した時に記入する伝票です。
振替伝票は、現金以外の取引を行った時に記入する伝票です。
ですから、例えば、コピー機(器具備品)を購入した場合に、現金で支払いをせずに、クレジットカード(未払金)で、決済する時に記入する伝票です。
また、売上伝票とは、ものを売り上げた時に、現金を受け取らずに、売掛金とする場合に記入する伝票です。
そして、仕入伝票は、ものを仕入れた時に、現金で支払わずに、買掛金とする場合に記入する伝票です。
このように、伝票には、これらの5伝票がしっかりと記入できるようになれば、十分でしょう。
続いて、日商簿記2級の伝票会計には、伝票から仕訳日計表を作成することが出題範囲に加わります。
その仕訳日計表とは、合計試算表の一つで、一日に記入された伝票を一つに集計したものです。
ちなみに、仕訳日計表以外に、1週間ごとに作成する仕訳週間表というものもあります。
この仕訳日計表は、伝票の記入ミスや集計ミスがないかどうかを確認するためのものでもあります。
なぜなら、伝票の金額が正しく記入されていれば、仕訳日計表の合計額が必ず一致します。
しかし、その仕訳日計表の貸借の金額が一致しなければ、伝票の記入ミスがわかります。
そういうことから、仕訳日計表は使われることが多いです。
続いて、仕訳日計表の具体的な解答手順について、お伝えしていきたいと思います。
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仕訳日計表の解き方とは?
日商簿記2級の試験では、伝票から仕訳日計表と総勘定元帳、得意先元帳を作成させる問題が出題されます。
まとめてみますと、簡単な解き方の手順としては、
①伝票から仕訳日計表へ集計する
②仕訳日計表から総勘定元帳へ集計する
③得意先元帳、仕入先元帳を作成する
このような流れで解答すると良いでしょう。
具体的な集計方法については、専門学校に通っている人は、専門学校のテキストを参照して下さい。
また、独学の人は、市販のテキストを参照して下さい。
とにかく伝票会計は、問題に対する慣れがものすごく重要となってきます。
慣れない始めのうちは、やはりこれだけ集計しなければいけないので、面倒だと感じるかもしれません。
しかし、何回も問題を解いていくうちに、次第にスラスラ解けるようになりますし、ミスも少なくなってきます。
そして気がついた時には、伝票会計が得意な論点となってくると思います。
日商簿記2級の本試験は、出題範囲の大幅な改定により、出題範囲が大幅に増え、難易度が増したので、伝票会計については、出題されれば得点源にしなければいけない論点とも言えます。
ですから、他の論点も非常に重要ですが、出題された時に正確に確実に解けるようになってほしい論点だと思います。
このように、日商簿記2級の伝票会計は、日商簿記3級の伝票会計よりも、掘り下げて勉強しますが、日商簿記2級に合格する上でも、外せないような論だと言えるでしょう。
少しでも参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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