日商簿記2級の合格を目指している人のほとんどは、日商簿記3級に合格された方だと思います。

 

日商簿記2級は、出題範囲の改定により、出題範囲が大幅に変更されました。

 

しかしながら、日商簿記2級の勉強方法としては、従来通りの勉強法で、十分に合格できます。

 

そこで、今回は、「日商簿記2級の株主資本等変動計算書の問題を速く、かつ、効果的な解き方」をお伝えしていきたいと思います。

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株主資本等変動計算書とは?

 

そもそも株主資本等変動計算書を解けない人のほとんどに言えるのが、株主資本等変動計算書が何を意味するのか分からない人が多いです。

 

ですので、まずは株主資本等変動計算書とは、どのようなものなのかお伝えしていきたいと思います。

 

株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の純資産の部の1期間における変動額を表したものです。

 

ですので、貸借対照表の資産の部と負債の部以外の部分を個別に表したもとも言えます。

 

その株主資本等変動計算書は、大きく分けると、株主資本と株主資本以外に分けられます。

 

例えば、株主資本について、剰余金の配当があった場合には、個別にその事由ごとに表示していきます。

 

株主資本以外については、その他有価証券の時価が変動した場合に、期首から期末に変動した純額のみを表示していきます。

 

ですので、まずは、その株主資本等変動計算書に表示すべき取引について覚えることが重要となります。

 

先ほどもお伝えしたように、株主資本の取引は、簡単に言えば、株主に関わる取引をした場合を言います。

 

ただ、株主資本以外については、負債の部にも、純資産の部の株主資本にも該当しないものなので、その株主資本以外に該当する取引を覚えておくことが重要となってきます。

 

ただし、その株主資本以外については、そんなにたくさんの取引があるわけではありませんので、株主資本等変動計算書の鍵を握るのは、株主資本以外とも言えます。

 

株主資本等変動計算書が苦手なたいていの人は、株主資本の取引はほぼ完ぺきにできているが、株主資本以外ができていないことが多いです。

 

ですので、株主資本等変動計算書は、株主資本以外をマスターすることが株主資本等変動計算書を得意にするポイントとなるでしょう。

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問題の解き方とは?

株主資本等変動計算書は、貸借対照表や損益計算書などのある勘定の金額を解答するのではなく、その株主資本の取引を事象ごとに、こと細かく解答する必要があります。

 

しかしながら、一つ一つの取引がわかっていれば、決して難しいことはありません。

 

株主資本等変動計算書が苦手な人は、そもそも株主資本等変動計算書に表示すべき取引を理解していないことが多いです。

 

ですので、まずは、株主資本等変動計算書に表示すべき取引をマスターすることから始めると良いでしょう。

 

次に、その株主資本等変動計算書に表示すべき取引について、マスターができたら、問題を解いていくことになります。

 

その問題を解くときの効果的な解き方は、

 

①取引ごとの仕訳を切ってみる。

②株主資本等変動計算書に事象ごとに記載していく。

 

これら2つを順にしていけば、間違いが少なく解いていくことができるでしょう。

 

株主資本等変動計算書に表示すべき取引については、いきなり株主資本等変動計算書に記載するのではなく、まずは、手間がかかりますが、仕訳を取引ごとに切っていきます。

 

めんどうだと思われる人も多いとは思いますが、取引ごとに仕訳を切るというのが、とても重要です。

 

なぜなら、株主資本等変動計算書の配点は、事象ごとに、その取引ごとに、配点がくることが多いので、一つ間違えると、なだれ式に間違えることになります。

 

ですので、慎重に解くことが、確実に得点を積み重ねる上でも、非常に重要だからです。

 

取引自体は理解しているが、転記ミスが多いのも、株主資本等変動計算書です。

 

ですから、一つ一つの取引は決して、難しいわけではありませんので、慎重にとくことをおすすめします。

まとめ!

 

このように、「日商簿記2級の株主資本等変動計算書の問題を速く、かつ、効果的な解き方」をお伝えしました。

 

株主資本等変動計算書の効果的な解き方は、

 

①取引ごとの仕訳を切ってみる。

②株主資本等変動計算書に事象ごとに記載していく。

 

これらの順に解いていくことが、株主資本等変動計算書をマスターする上でも、非常に重要となってきます。

 

先ほどもお伝えしたように、株主資本等変動計算書は、一つ一つの取引は難しいわけではありませんので、ぜひ得意論点となってほしいです。

 

最後までお読みいただきありが、とうございました。

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